結果報告(硬筆)

第36回 全国硬筆コンクール

当法人では、文部科学省の学習指導要領に基づいた書写教育の普及に寄与することを目的とし、年間5つの全国コンクールおよび展覧会を開催致しております。
中でもこの「全国硬筆コンクール」は、日頃書く文章や俳句、又は詩などを課題として扱い、日常の硬筆力を磨いていただける良い機会です。作品締切に集まった応募作品は、中央審査委員の先生方により、厳正かつ公平な審査が行なわれ、各賞が決定いたしました。
審査委員の先生方および特別賞受賞者のコメント・作品掲載は下記よりご覧ください。ネット展は現在開催中です。

硬筆に生きる生活の知恵、細やかな美意識


中央審査委員長 (一社)全国書写書道教育振興会
会長  栁下 昭夫

 硬筆コンクールも三十六回を数え、大きな成果をあげてきましたが、本年は、予想もしなかった新型コロナウイルスの感染拡大という異常な事態に、学校の休業は長びき、学習塾や社会の学びの方法にも大きな変化が起きています。今年のコンクールはどうなることかと心配し、事務局では、出品作品のまとめ方や審査の方法にも工夫し、応募されるみなさんのご期待に少しでもおこたえできるようにと努力してきました。みなさんのご熱意、ご協力のおかげで、出品数の減少も予想より少なくてすみ、作品も力作がそろい、例年に劣らない立派なコンクールにできました。
 今社会は、デジタル化を推進し、効率化を図ろうとし、手書き文字の必要性がうすれるのではないかという見方も出ていますが、押印の廃止はサインに変わり、手書きの大切さが考えられます。また、デジタル化の普及は、言語力や表現力の低下につながりかねないという危機感も生まれています。デジタル化の普及に対応した、言語力、表現力の重要性を改めて考えてみる必要があるのではないでしょうか。一字一字手書きすることによって、文字意識は深まり、一語一語手書きすることによって考えは深まり表現力は豊かさを増します。学びを深め、人と人とのきずなを大切にしたいと願うこれからの生活を充実するためには、やはりその基礎となる書写力が大切なのです。美しい文字は心に響きます。手書き文字の重要性、硬筆書写の大切さを改めて考えたいと思います。
 漢字、仮名を生活に生かしてきた硬筆には日本人の知恵と細やかな感性がこめられています。筆圧の強弱、運筆の遅速は美しいさえた線質に生き美しい字形を生み出しています。文字の大きさに適した線の太さ、用途に適した用具の選択にも注意し、生活に生き、生活を豊かにする硬筆の力をつけたいものです。


 
新たな日常

(一社)全国書写書道教育振興会顧問 吉田  宏

吉田 宏  第四十四回全国学生書写書道展、第三十六回全国硬筆コンクールに入賞の皆さんおめでとうございます。
 今年度は、開始前からコロナウイルス感染症の影響により幾重にも状況が変わり、予定していた東京都美術館での「全書会展」を中止せざるを得ないこととなり非常に残念です。そんな状況の中でも本大会に集まった作品は活き活きとした力の漲る素晴らしいものばかりで形が変わっても、皆さんが書写書道に懸命に取り組まれ、発表の機会を持たれたことを主催者として何よりも嬉しく思います。
 今回の審査は、集中した時間を設定することが難しい中で、先生方に皆さんの作品を平等に見ていただくため、「審査アプリ」を導入し、オンライン審査という新たな方法を開発しました。最終審査は下会長及学術顧問の加藤先生に実作品を御覧いただき決定いただきました。
 「新しい生活様式」「新しい日常」に移行する中で、今回の経験を踏まえ、安易に「これまで」に戻ってしまうのではなく、様々な視点から学びの形を考え、選び、進めていくことが皆さんにとっても、我々の活動においても新たな道を切り開いていく方法では無いかと考えます。日々変わりゆく情報の中で、書写書道という一つの目標にむかって、日頃から励んでいる皆さんならきっと逞しく乗りこえてくれるものと信じています。
 最後になりましたが、本年度は特に制約の多い中で、全書会の活動にご尽力賜りました関係者の皆様、貴重なご指導の機会を作ってくださった先生方、そしていつも温かいお心で子どもたちを送り出してくださるご家族の皆様に心より感謝申し上げます。


第三十六回全国硬筆コンクールの開催にあたって
東京学芸大学名誉教授 元文部科学省初等中等教育局教科調査官 長野 秀章

 第三十六回全国硬筆コンクールの開催誠におめでとうございます。幼児、児童、生徒、大学生、一般、シニアの皆様がご出品されたことに対して、また、ご家庭の皆様のご理解、ご協力に対しまして心より敬意を申し上げると共に、このような日本全体が新型コロナウイルス感染拡大という未曾有の中、全書会がコンクール実施に向けて誠実にご対応して頂いたことにも感謝申し上げる次第です。
 小学校の新学習指導要領がこの四月より完全実施され、二〇三〇年の社会を見据えた新しい教育課程がスタートした矢先に、世界全体が大変厳しい状況となり、教育界とりわけ学校教育そのものが根底から大きな影響を受けております。
 書写教育においては、前学習指導要領を受けて書かれた文字の字形を中心としたいわゆる〝結果指導〟から学ぶ児童、生徒の手で書く過程にスポットを当てたいわゆる〝運筆指導〟へと移行し、教育現場、教科書をはじめとする教材等も運筆する力、文字を書き進める力を育成するための学習はどのようなものが適切なのかと知恵を出し対応しており、また、社会教育としての文字を学ぶ場である書道塾等におかれましても水書き指導はじめ新しい教育課程に対応して頂いていると思われます。
 この度は感染拡大につながらないようにPC上での審査となり、多少心配な面もありましたが、画面を拡大して文字を細かく確認出来たりと、ある意味対面審査より公平かつスムーズに審査が行えたことに正直驚いております。特に、鉛筆やペンでの運筆の筆意がPC上だからこそ見え易くなり、審査をする側と致しましても全書会がこの度のようなシステムを逸早く導入し対応して頂いたことに心より感謝申し上げます。また、全書会が用意した評価の観点、基準が大変素晴らしく真に実力を評価出来た審査となりました。
 この度入賞された皆様はじめご参加された皆々様の益々の実力向上に向け、これからも硬筆力を磨いて下されることを心より期待いたしましてお祝いの言葉とさせていただきます。


 
創意工夫

元立正大学大学院文学研究科教授   松村 定男

 受賞者の皆さん、おめでとうございます。
 今回は、中学生から一般の部までを中心に審査させていただきました。  中学生は、三年生に秀作の作品が多くみられました。高校生は、どの学年もすばらしい作品が多くみられました。一般は、甲乙つけがたい秀作作品が数多くみられました。
 上位の作品は、特に字の線質が美しく見事な作品でした。筆圧のうまさを感じました。字形だけでなく配置、配列も整っていました。学年、氏名も力強く、しっかりと書かれていました。
 あと少し修正すると、よくなる作品について述べます。
○良い字形でしたが、中心がづれて、まとまりをかいた作品が数点みられました。
○字形は、整っていましたが、筆圧の強弱がほしい作品もみられました。筆圧のかけ方によって字の線質がさらに美しくなってきます。
○行書、草書作品で文字の流れが、なめらかでない作品がみられました。スムーズに書き、文字の流れが、なめらかに出るよう創意工夫して下さい。お手本を見ないでも書けるように練習すると良いです。
 創意工夫について、セブン&アイ出版の齋藤孝著、『心を動かす偉人の言葉』の本の中の世阿弥の『花伝書』で次のように述べられています。
 「能の大家である世阿弥の『花伝書』は、能の上達論です。その名の通り「花」について伝える書物ですが、ここでいう「花」とは、ほかの多くの人ができることではなく自分だけが創造できる「美」を表しています。
 つまり、日々を創意工夫もなく漫然とすごしていては、「花」など生み出せるわけもない。工夫を重ねて、自らの技芸(わざ)を洗練させ続けた先に、「美(花)」が生み出されるということです。」
 ここでは、日常の生活の中で自分自身で創意工夫を積み重ね、技術をみがきあげた上に、初めて美が誕生することが述べられています。  皆さんも毎日を大切にして、美しい文字を創意工夫しながら研究して、さらに向上させた作品を完成させて下さい。


審査を終えて

元文部科学省検定小・中学校教科書筆者   江﨑 美里

 第三十六回全国硬筆コンクールで入賞された皆さん、おめでとうございます。
 今年初めから世界で新型コロナウィルスの感染が広がり、様々な展覧会が中止となりました。そんな中、硬筆コンクールが行われ、審査をさせていただけたことに喜びを感じています。
 初めてのオンライン審査会ということでしたが、全書会が独自に開発した審査システムは動作がスムーズでわかりやすく、パソコンにあまり詳しくない私でも快適に審査させていただくことが出来ました。
 今回は年中以下から小六までの審査を担当しました。コンクールの実施要項の目的に「文字を正しく整えて読みやすく丁寧に書く」とあります。ほぼ全ての上位作品は「正しく」「丁寧に」書けています。これから上位入賞を目指すには「正しく」「丁寧に」は必要条件です。「丁寧に」で気をつけたいのは運筆の速さです。例えば払いはとても速く運筆するイメージがありますが、実際は払いの最後まで気を抜かない丁寧さが必要です。
 上位作品においては、いかに「整えて」「読みやすく」書くかが大切です。「読みやすく」で気をつけたいのは中心と大きさです。
 年中以下・年長・小一の課題では「み」の位置が難しく、やや左へ寄る傾向がありました。小二の課題は漢字とかながまざっていますがひらがなをマスいっぱいに書く人が多かったです。小一まではそれでもよかったのですが、かなは小さめに書くように意識を変える必要があります。小三は「紙」をマスにおさめるのが難しかったようです。最終画のそりは伸びやかに書きたい所ですが、伸ばしきれていない作品もありました。小四は特に秀作ぞろいでした。小五・六は行書きなので字間に気をつけてほしいです。字間が良いと「読みやすく」なります。書き終えたら必ず読んでみて、ひっかかるところはないかをチェックしましょう。
 次回も素晴らしい作品を期待しています。



工夫した学び
日本武道館書写書道手本筆者 西城 研

 今年は新型コロナウイルスの影響で、この硬筆コンクールにおいても、何かしらの支障が出た人もいたと思います。それでもよく学ばれご入賞された皆様、おめでとうございます。
 今回は幼年・小学生の作品を見せていただきました。学校や塾の休校や短縮授業により、コンクールの練習量が限られてしまったり、中にはオンラインを活用して先生の指導を受け、書き込んだ人もいたかと思います。そんな今までと違う状況にもかかわらず、上手に仕上げられた作品が審査にならびました。そのご努力に敬意を表します。
 皆さんの作品制作の苦労同様に、審査も去年までとは全く違う状況でした。オンライン審査となり、実物を見れない不安もありましたが、全書会の開発されたアプリでは、画面を通しても実物を見るのとほとんど変わらない上、審査で見るべきポイントが明確に示されていたことで、平等に作品を審査することができました。更に、書かれた文字を拡大出来ることで、ハネやはらいでどう鉛筆を扱っているか、より細かく見ることができました。そんな細部まで見えてしまう中、上位に入賞した方々は真の硬筆上級者だと思います。
 審査で特に感じたのは、どの学年も、中心が取れていて鉛筆の扱いが上手な作品が、より良く見えたことです。低学年ではこの点が難しいようでしたが、文字を丁寧に書いている様子が見て取れました。つい字形ばかり気にしてしまった人は、次はハネやはらいまで注意深く書き、そして全体も見て中心や字の間隔を整えると、自分でもビックリするくらい字が輝くと思います。
  これまでとは違う点が多かった今回のコンクールでしたが、そんなイレギュラーな状況にあっても、どう考え、どう対応するかで結果は大きく変わってきます。書写の学習でも同じことが言えるでしょう。
  このコロナ禍、まだ今後どうなるかわかりません。工夫した学びで、これからも正しく整った文字を書き続けてほしいと思います。


手書きの線の太さ
(一社)全国書写書道教育振興会副会長・日本書写書道検定委員会会長   吉田 琴泉

 第三十六回全国硬筆コンクールに入賞された皆様、おめでとうございます。
 本年は思いもよらなかった新型コロナウイルスでの様々な規制の中での練習そして出品となり、それぞれの皆さんのご苦労があったことと思います。前出の学生展での挨拶で記載させていただきましたが、大会開催についても数々の課題が起こり1つ1つ解決しながらの開催となりました。特に硬筆コンクールは、この大会を1年の目標に練習を積み重ねてくださっている方も多いとお聞きしています。そうした皆さんの思いも大きな力となり、本年こうして大会が開催できましたこと、応援・協力してくださっている皆様に心より感謝申し上げます。
 今回は審査アプリの開発(学生展の挨拶で紹介)により、より詳しく1人1人の作品を審査することができるようになりました。線の流れ揺らぎなどははっきりと判別できるようになりましたが、上位作品は拡大してみても線の揺らぎが少なく、運筆に迷いがないことに驚きました。
 少しの練習ではなかなか線質まで整うことは難しいものです。皆さんが課題に向き合いしっかりと練習してくださったことが伺えます。
 今回の出品作品について1つ気になったことは、「硬筆作品の線の太さはどこまで許容されるか」ということです。硬筆という用具を使って書くということは、毛筆で書くとは違います。今回作品の強弱をつけるあまりに必要以上に太さのある作品が見受けら、最終審査にあたりどのように対処するかということになりました。硬筆用具の特性を生かして線の強弱をつけて書くということは、作品仕上げの目的です。しかし、毛筆のような線を硬筆用具を用いて書くということは、その目的から外れるということで字形はよくできているが減点された作品がありましたので、次回その点にも気をつけてください。
 コロナ禍にあたり日々の移り変わりがめまぐるしく、時代の変化の速さ感じます。そんな中「手書きする」ということを、大切にこれからの時代に伝えていけるコンクールになるよう尽力してまいります。来年もさらにレベルアップした作品にお会いできることを楽しみにお待ちしています。



文部科学大臣賞


天野 匠(埼玉) 川越幼稚園年長
  このたびは、文ぶかがく大じんしょうにえらんでいただきありがとうございました。とてもうれしかったです。  おりがみの字は「お」がいちばんむずかしくてたくさんれんしゅうしました。はじめは、たてのせんがまがってしまいました。れんしゅうしたらまっすぐかけるようになりました。  うまくかけなくてなんかいもむねがずきずきしてくるしくなりました。せんせいがやわらかくかこうといってくれたりおかあさんがこころをこめてかこうといってくれました。またがんばってかきたいです。

寺本 優菜(兵庫) 神戸市立成徳小学校二年
  今回はすばらしい賞をいただき、本当にありがとうございます。  先生から賞のはっぴょうをきいたとき、おどろきと、やったあ!と、うれしい気もちでいっぱいになりました。  わたしは、今回はじめて漢字にちょうせんしました。まっすぐな線や長さ、バランスがむずかしかったです。そんなとき先生は、いつもていねいにおしえてくださりました。なんまいも練習して紙がなくなってきて、ここでおわりにしようかなと思ったけれど、お母さんに、はげましてもらいながら、やっぱりあと一まい!とあきらめないで、自分でなっとくいくまで、がんばることができました。がんばって本当によかったです。このけいけんをだいじにして、これからもいっしょうけんめい練習して、もっと字が上手になれるようにがんばります。

猪谷 英莉(東京)  中野区立美鳩小学校四年
この度は、「文部科学大臣賞」という名よある賞を受賞させていただき、本当にありがとうございます。はじめは、おどろいて信じられませんでしたが、今は目ひょうがかないうれしい気持ちでいっぱいです。  私は真っすぐな線を書く時、線がガタガタしてしまいます。漢字は直線が多いのでそれが目立ってしまい思うように書けませんでした。教室の先生がきそ練習のプリントを作ってくれたので、真っ直ぐな線を書くことも一生けん命やりました。それには「集中力」がとても必要でした。私は空手とバレエも習っていますが、集中力をもって取り組むことが大事なところは書道も同じだと思います。またどんな時もあきらめずにがんばることがとても大切だということもわかりました。  審査員の先生方、教室の先生方、ありがとうございました。この受賞をはげみに、これからもていねいな字を書きつづけたいと思います。

鷹屋 芽衣花(熊本) 菊陽町立菊陽中部小学校六年
 この度は『文部科学大臣賞』という夢のような賞を頂きありがとうございます。受賞の知らせを聞いた時、ビックリと嬉しいが重なり、涙が出て本当に嬉しく、家族で大喜びしました。「いつか字で日本一を♪」を目標に、幼稚園年少から今日まで一生懸命文字を書いてきました。  昨年の東京表彰式には、熊本から両親と祖母と一緒に参加でき、幸せな思い出となりました。その大好きだった祖母が今年四月に急病で亡くなりました。私が字の大会で大きい賞をとる度に、毎回大喜びしていた祖母でした。『すみえばあちゃん、日本一とったよ!』天国の祖母に伝えたいです。  この『文部科学大臣賞』を受賞する事が出来たのは、毎週のお稽古で丁寧に優しく教えてくださる美麗真理子先生と、コンクール前の仕上げで熱心にアドバイスをくれる母と一緒に頑張れたからだと思います。この賞は、小学校最後の年に頂けた嬉しい宝物です。これからも美しい文字を目指して努力を続けます。

増岡 映南(東京)  吉祥女子中学校三年
 この度は「文部科学大臣賞」という大変名誉ある賞を頂き、ありがとうございます。先生から知らせの電話を頂いた時は、喜びで胸が一杯になりました。  今年は新型コロナウイルスの影響で三ヶ月間教室がお休みでした。その間、教室に行けず、思うように練習が出来ませんでしたが、代わりに自宅で毎日のように硬筆行書の練習をしたことで、お手本を見る力と行書らしい筆遣いを培えたように思います。  今回の課題で特に気をつけた点は、全体の流れを意識して書くことです。一つ一つの文字にもこだわって書きましたが、全体を通して見たとき、字同士の大きさ、上がり方、縦や横の位置がそろっているか、また、文字と文字の間に流れが感じられるかに注意して書きました。締切間際までなんども書き直し、納得の出来る作品が出来ました。  最後になりましたが、いつもご指導して頂いている先生方や私を支えてくれる家族のおかげでこのような素晴らしい賞を頂くことが出来ました。本当にありがとうございます。この気持ちを忘れず、これからも日々努力を重ねていきたいと思います。

竹村 文希(群馬) 県立館林女子高等学校二年
 この度は、「文部科学大臣賞」という大変名誉ある賞を頂き喜びと感謝の気持ちでいっぱいです。  お教室の先生から受賞のお知らせを聞いたときは、驚きとうれしさで涙が込み上げてきました。  今年はコロナ禍で「三密を避ける」という今までにない環境の中、例年より書写書道の練習時間も減り、お教室のお友達と切磋琢磨しながら練習をするということも難しい年でした。  今回の作品を仕上げるにあたり、線の強弱や筆圧、一文字 一文字の大きさを意識しながら、一枚一枚に集中して取り組みました。なかなか思うように書くことができないときもありましたが、何度も何度も先生にご指導をいただきました。  最後になりましたが、このような名誉ある賞を頂くことができたのは、熱心にご指導して下さる先生、家族の支えのおかげです。  これからもこの賞の恥じぬよう一層精進して参ります。  本当にありがとうございました。

村山 有紗(神奈川) 横須賀市一般
 この度は、文部科学大臣賞という大変名誉ある賞を頂き、喜びと感謝の気持ちで一杯です。  私は幼少の頃に書と出会い、そして私の人生を語る上で外せない程、書と共に歩んできました。学生時代は毎日筆を握り、涙を拭いながら納得のいくまで書き込んだ日々を今でも覚えています。書を習う事で多くの言葉と出会い、今でも大切に心に留めている言葉が「継続は力なり」です。デジタル化が進み、筆を持つ機会は少なくなりましたが、継続してきた書は武器となり、自分の文字から会話が弾む事も多く、継続の大切さを実感しています。  現在、私は新しい命を授り、今秋出産を控えています。今回の受賞は病床での大変嬉しい報告でした。コロナ禍で大変な状況でありますが、幸せを感じながらこの作品を書き込めた事、そして名誉ある賞を受賞できた事に大きな意味を感じ、生まれてくる我が子にも文字を書く事の楽しさを伝えていければと思います。  最後になりましたが、審査に当たられた諸先生方、幼少より熱心に御指導してくださった先生方、また書に出逢わせてくれた家族に心より感謝申し上げます。本当に有難うございました。

特別名誉大賞


岡本 祐河(東京) 東京学芸大学二年
 この度は、「特別名誉大賞」という大変名誉ある賞を頂き、誠にありがとうございます。  大学生になり、自由な時間が増える中で、特技をより伸ばしたいという思いから個人的に練習する時間が増えました。今回、そういった日々の鍛錬の成果を発揮できたことを大変嬉しく思います。  練習を積み重ねていく中で、このコンクールに臨む周囲の方々と出会う機会が何度かありました。少し良いものが書けていたら提出していた昨年までの私とは全く異なり、真剣に課題に取り組む姿勢に何度も刺激を受けました。また、練習量の増加に伴って、教室外で先生に指導を仰ぐ場面が増えました。その都度熱心に指導してくださった先生にはただただ感謝の気持ちでいっぱいです。今回このような賞を頂けたのは、周囲の方々からの刺激や支えがあってこそだと思います。  今後も慢心することなく、この賞に恥じぬようより一層精進してまいります。

学年優勝杯


井上 碧陽(岐阜) 温知保育園年中
  この度は「学年優勝杯」という素晴らしい賞をいただきありがとうございます。  昨年ひらがなに興味が出てきましたので初めてコンクールに出品し、個人賞をいただきました。  とてもうれしかったようで今年も賞を取るのだとコンクール参加を早々と決めて頑張っていました。  今年に入ってから硬筆の教室に通い始めて、鉛筆の持ち方、字を正しく書く姿勢を一から教えていただきました。  コロナの影響もあり、教室で練習する時間があまり取れませんでしたが、家で日課として課題に取り組みました。  毎日少しずつポイントを絞り、形を仕上げました。  碧陽が一番になったって先生から連絡がきたよと話をすると、 「選ばれると思ってなかったけど、一番になれてうれしい!」と、碧陽が笑顔で答えてくれました。  今回の受賞は大きな自信となりました。  いつも応援してくれている先生、ご指導いただきありがとうございます。  これからも頑張ります。(母)

大平 のどか(鹿児島) 霧島市立日当山小学校一年
 わたしのさくひんをえらんでくださりありがとうございました。おかあさんからきいたとき、とてもうれしくてかぞくみんなでハイタッチしました。  さくひんをかきはじめたときは、きょうしつはコロナでおやすみがつづいていたし、かだいはもじがたくさんあって、どうしたらいいかわからないきもちでした。れんしゅうしてみると、ひとつじょうずにかけたとおもったら、またべつのもじがむずかしくてかけなくてなみだがでました。  せいこせんせいが、もじをマスのまんなかにかくほうほうをおしえてくださったので、にがてな「を」と「お」と「り」にきをつけながらいっしょうけんめいかきました。  せいしょは、いつもきんちょうしてしまうのですこしにがてだけど、せんせいのおしえてくださることをわすれず、いつもじょうずにかけるようにれんしゅうして、またコンクールにチャレンジしたいです。

山口 日菜子(東京) 中野区立平和の森小学校三年
 この度は、「学年優勝杯」というすばらしい賞をいただき、ありがとうございます。 本当にがんばったかいがあり、とてもうれしいです。  今回のか題は漢字の画数が多く、練習を始めたころはなかなか上手に書く事ができませんでした。くやしくなって基本からやり直そうと思い、全書会のオンラインじゅ業の動画を見ながら、えん筆の持ち方や線の練習を毎朝やりました。毎日少しずつでも続けることで漢字のポイントに気をつけることができ、最後はうまく書けるようになりました。  私はお教室が大好きです。なぜなら、お手本になる仲間がたくさんいるからです。  みんなががんばるすがたを見ていると、私も「がんばるぞ!」と思います。それに、先生は私の字をほめてくれるし、たくさんはげましてくれるからです。  これからも、このお教室で、楽しく、美しい字を書き続けたいです。  ありがとうございました。

牛坊 梨央奈(東京) 杉並区立馬橋小学校五年
 この度は、「学年優勝杯」という名誉ある賞をいただき、ありがとうございます。  あと一歩のところで結果に結びつかず、諦めそうになってしまったこともありました。その時「限界は自分の意志で変えられる」と気持ちを切り替え、自分の限界まで出し切ろうと頑張りました。その気持ちが今回の受賞につながったと思います。  新型コロナウィルスの影響で小学校が休校になった時に、色紙に「笑顔」と書き、手紙と一緒に祖父母に送りました。体調を崩していた祖母が「笑顔という文字を見ていたら元気が出てきたよ。」と連絡をくれました。SNSが主流になってきている時代だからこそ、手書きのものには温かみがあり、人を元気にする力があると思いました。  審査をしてくださった先生方、私の作品を選んでくださり、ありがとうございました。これからも、ただ美しい文字を書くのではなく、人の心を動かせるような文字が書けるように努力していきたいです。

篠原 佑輔(宮城) 大崎市立古川東中学校一年
 この度は、「学年優勝杯」という大変素晴らしい賞を頂き、ありがとうございました。  今回の作品を仕上げるにあたって、文字の形と大きさ、中心の取り方、線質などに注意して書きました。学校の先生方に何度も直して頂いたところを見ながら、毎日欠かさずに練習しました。納得のいく作品が仕上がったときは、大きな達成感でいっぱいになりました。  僕は、小学一年生の頃から習字教室に通っています。そして、その頃から、硬筆の課題の練習は、どんなに忙しくても毎日欠かさずに行いました。同時に、習字の先生には、毎回優しく指導して頂きました。これからも、毎日練習を続けていこうと思います。  最後に、今回このような賞を頂けたのは、何度も丁寧に指導して下さった学校の先生方や小学一年生の頃から優しく指導して下さった習字の先生のおかげです。本当にありがとうございました。

庭田 みのり(東京) 都立冨士高等学校附属中学校二年
 この度は、「学年優勝杯」という素晴らしい賞を頂き、ありがとうございます。受賞の知らせを聞いたときは、驚きと喜びの気持ちでいっぱいになりました。  私は、五年生の秋に書道を習い始めました。特別賞に入ることを目標にしていましたが、中学生になってからは部活動が忙しくなり、書道の練習をあまりできなくなってしまいました。しかし、休校期間中には毎日オンラインレッスンに参加し、集中して練習することができました。何度も練習を重ねていくうちに上達していることが実感できて、もっと上手くなりたいという気持ちが強くなり、最後まで努力することができました。  これからも書道と部活動の両立を心がけ、もっと上手になれるように頑張ります。審査して下さった先生方、丁寧に指導して下さった先生方、本当にありがとうございました。

横山 遥(愛知県) 南山高等学校女子部一年
 この度は「学年優勝杯」という素晴らしい賞をいただき、誠にありがとうございました。土曜日夜遅くまで指導してくださる先生方に、感謝の気持ちを伝えることができたようで、正直ほっとしています。硬筆ペンを扱えることはとても楽しかったものの、課題の難しさにはかなり苦戦しました。文字としては「幸」のバランスが取りづらく体全体で感覚を掴むよう意識して書き込みました。また、「空遠く」がどうしても小さくなってしまい、このつまづきに気持ちが沈むこともありました。更に、繰り返し同じ一文を書くという課題はこれまでになく、集中力の持続という精神面での課題も与えられたように感じました。一生懸命練習を繰り返してなんとか自信をつけ、最後の一文字まで良い意味での緊張感をもって書き切ることができました。まだ高校生第一歩ですが、これからも成長していけるよう努力を重ねていこうと思います。

平林 遥(長野) 県立松本深志高等学校三年
 この度は、「学年優勝杯」という大変名誉ある賞を頂き、喜びと感謝の気持ちで一杯です。  受験を控えた今年は書写を一旦お休みすることも考えましたが、書写と勉強を両立したいという私の信念を貫くことにしました。  私にとって硬筆コンクールは、中学三年生の時に文部科学大臣賞を頂いたことのある思い入れのある大会の一つです。今回の課題を目にした時も「はやく練習したい!」と、気持ちが高まったのを覚えています。  作品を仕上げるにあたり、草書ならではの線の繊細さと漢字の力強さのバランスを考え、試行錯誤しながらも、今までにない程書くことの喜びを感じながら作品を仕上げることができました。  私が今まで書写を通して学んだことは、生涯大切にしたい宝物です。今後も熱心にご指導くださる先生、応援してくれる家族への感謝の気持ちを忘れずに精進し続けたいと思います。

●入賞者数一覧

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●受賞記念品のご案内

受賞作品は、ご出品されたその時の大きな宝物です。
本コンクールでは、毛筆表装、特製アルバム、受賞者名簿、受賞証明書のほか、装い新たに「作品かけ」をご用意し受賞記念品として、すべての方にお申込みいただけるよう準備を整えております。
ご出品いただいた団体様宛に各自配布いただけるよう『個人成績通知』を送付させていただいております。通知の下段が『受賞記念品申込書』となっておりますので、ぜひお申込みください。