審査講評

審査委員長(一社)全国書写書道教育振興会

会長 柳下昭夫

やさしさ・美しいことばをひらがなで

 

全国ひらがな・かきかたコンクールも28回をかぞえ、参加団体も増加し、作品の質も一段と向上し、充実したコンクールにできましたことを深く感謝いたします。ひらがなは、日本人の生活と知恵と美意識が生み出した、世界に誇る日本の伝統的言語文化であり、日本人の細やかなやさしさがこめられています。ひらがなを書くということは、単に文字がうまくなるということだけではなく、文字にこめられたことばの意味を考え、イメージをひろげ、豊かな心を育てることでもあると思うのです。特に今年は、海外で日本語を学ぶ方々が、ひらがな・かきかたコンクールに深い関心をもたれ、中国・アメリカ・ニュージーランド・東南アジアの国々からも出品されたということは嬉しい限りでございます。作品の出来ばえもすばらしく、幼児・低学年の方々の作品も、運筆になれ、美しいなめらかな線質、整った字形に感心しました。高学年になると、文字の特質をとらえ、字形を整え、文字の大小の調和・配列もみごとで、見ごたえのあるまとまった作品になっていました。すばらしいと感嘆するばかりです。これも、ひとえにご指導にあたられた先生方、ご関係の皆様のご理解・ご支援のおかげと、心より御礼申し上げます。このコンクールが、世界にひらかれたコンクールとしてますます充実発展し、皆様の思いにおこたえできるように、一層の努力をしてまいりたいと思っております。